研究紹介

心電と脈波の時間差を用いたウェアラブル端末装着位置推定手法

種々のセンサを搭載したウェアラブルデバイスの普及により,時間や場所を問わず人間の行動や状況をセンシングしてデータを収集できるようになった.ウェアラブルデバイスをさまざまな身体部位で自由に装着できる環境において,適切なデータ処理モデルへ切り替えるためにデバイスの装着部位を動的に推定する手法が必要である.そこで,本研究では装着者に特定の行動を強いることなく,ウェアラブルデバイスで取得可能な生体情報の心拍と脈波を利用して装着位置を推定する手法を提案する.脈波は血液の流れであるため,心臓からの距離が長いほど到達するまでに時間を要する.一方,心電は電気であるため,身体上の場所を問わず遅延無く計測できる.これにより,心電と脈波のピーク間に時間差が発生し,身体部位によって時間差が異なる.本研究ではこの点に着目し,脈波の到達時間差からウェアラブルデバイスの装着位置を推定する.


トップページに戻る